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NEXT 【完結】
第50章 ドライブデート
ひと言ふたこと言葉を交わしているうちに、羚汰の寝息が聞こえてきた。

そういえば、昨日はアキラさんに朝まで連れ回されたって言ってたし、あんまり寝てないのかも。

振り返って見ると、幸せそうな顔をして眠りについている。

朝までどうの、ってついさっきまで言ってたのに。

稜は自分の体を包んでいる腕を、起こさないようにそっと外す。
もう既に深い眠りについているらしく、全く起きる気配はない。

ほっぺにキスを落として、稜はベッドから降りる。
体が少し重いが、お風呂に入りたい。

床に服が脱ぎ散らかしてあって、下着の入ったダンボールも放り投げてある。
踏まないように降りるのが大変だ。

ガウンを羽織ってからそれをそっと拾い上げ、いくつかはクローゼットに仕舞い。後は、まとめて洗濯機に持って行く。
朝仕上がるように洗濯機のタイマーをかけ、シャワーを浴びる。



髪も乾かして、そーっと起こさないように布団に入りなおす。

羚汰はあのまますやすや眠っているようだ。
布団に横になって眠ろうとした途端、ぎゅっと引き寄せられる。

「きゃっ!」

「んー、いい匂い」

匂いを嗅ぎながらくすくす笑っている。

「えっ、ずっと起きてたの?」

「ううん。ついさっき起きた。シャワー浴びてたの?いい匂い」

抱きしめた稜の体をパジャマ越しに匂っている。

「うん。羚汰も入ってくる?」

「やだ。そしたら、その間に稜が眠っちゃうでしょー?」

「そりゃそうでしょ」

「そんなのやだぁ」

そう言う羚汰の言葉も眠気から呂律があまり回っていない。

胸元に顔を埋めている羚汰をのぞき込むと、今にもまた眠りそうだ。

頭をゆっくり撫で、頭頂部にキスを落とす。

「稜ー?」

「ん?なあに?」

「来月さー、旅行行こ?」

「へっ?」

急な提案にびっくりする。

「昨日さー、アキラさんにお願いしたのー。で、森家の別荘?借りれそーなんだぁ」

「別荘?」

「んー。こっから車で3時間ぐらいの山ん中にあんだけど。別荘っていってもロッジみたいな?ね、行こ?」

羚汰が抱きついたまま、こちらを見上げている。

「そこで俺の誕生日、してほしい」

そういえば来月は羚汰の誕生日がある。

まだ2人で旅行はしたことないし、なんだか少し照れくさい。

「うん。わかった。行く」
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