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第50章 ドライブデート

「ほんと、可愛い過ぎ」

顔が撫でられ、近づいてキスをされると目をつぶっていると、ゆっくり羚汰が挿ってくる。
体の芯が熱くたぎって、そこから全身に熱が行き渡る。

「んっ...あ...んはぁっ」

「...はぁっ。ほんっとヤバイ。気持ち良すぎて溶けそー」

羚汰が眉間にシワを寄せながらも、妖しく気持ちよさそうな声を出して、ゆっくり動き出す。

大きく揺さぶられながらもそんな羚汰が見えて、稜のナカがぎゅうぎゅうと締め付け奥へと誘う。

「あっ、あっ、ああっ、あっ」

「くっ、きっつ...」

より一層眉間のシワが深くなり、甘い吐息を吐く。

そんな羚汰が愛おしくて、稜が手を伸ばす。

それを別の合図と取った羚汰が、稜の体を抱き抱えて、起こしてゆく。

稜もしっかりと体を密着させてしがみつき、次第に腰を動かしてゆく。

「んふっ、んっ、気持ちいっ」

「さっき、...これしてなかったもんね」

稜の体を抱きしめて、羚汰も次第に突き上げを激しくしてゆく。

「うっ、ほんとっ好きだねっ」

「あっ、すきぃっ、ああっ、あっ、好きっ」

「俺もっ。好きだよ、稜」

激しく体を合わせながらも、互の舌を交わす。
稜の髪の毛が乱れて顔を覆うのを、羚汰が掻きあげるようにして、頭を掴んで口を近づける。

「んんっ、んぁっ、...ぁああっ」

激しい律動に耐えかねた稜が体を反らし、それを追いかけるように、羚汰がベッドに倒れてゆく。

沈んだ体を抱きしめ、稜の足を持ち上げ自分に巻き付けるようにして安定させると、再奥を突く。

「あっ、んぁああっ！」

緩急を付けつつグラインドさせ、稜を追い込む。

稜はしがみついて嬌声を上げ続けるしかない。

「りょうっったぁああっ、やぁあっあっあっ」

「はあっ、いいよっ、...俺もイクっ」

ベッドがきしむ音がより一層響いて、それを上回る稜の声が響きわたる。

「あっあっあああーーっ！！」
「...ああっ！」

激しくうねる稜のナカに、羚汰も声を漏らしたが、意識を彼方に飛ばされた稜には聞こえなかった。

意識が朦朧としながらも呼吸を繰り返し、まだやって来ている痙攣の波をやり過ごす。

「稜...、...よ」

羚汰が何かを言っているのが聞こえたが、もう稜の耳に入らない。

羚汰の手が頭を撫でる。

その心地よさに、そのまま意識が薄れた。