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NEXT 【完結】
第7章 千夏の結婚式
「ちょっと!!聞いてくれる!?!?」

電話が掛かってきて、いきなりキレて話し出した。
いや、いきなりではなく、ここ数日キレっ放しのようだった。

電話の相手は、新婚で幸せの絶頂であるハズの千夏だ。

「結局、結婚式の日も、朝方に泥酔して帰ってきてさ!!あのホテルのスィートルーム取ってんのに!!私ずっと待ってたんだよ!?」

貴之は、結局朝5時に酩酊状態で帰って来た。
朝チェックアウトまでに一戦交えたが、一向に使いモノにならなかった。

「...大変だったね」

結婚式の翌日からは、彼の実家の客間で生活中でー、もちろんデキテない。

家族と仲が悪いのかと、稜か聞くと。
義両親や義兄弟たちは、大歓迎で毎日ご馳走に酒盛り。
逆に気を使って疲れるらしい。

「だからもう、ストレス溜まりまくりなのよ!!」

一通り爆発した後、やっと千夏は治まった。

「はー、すっきり!!そうそう。こんな愚痴を言うために電話したんじゃないのよ」

そういう千夏に、稜は苦笑いする。

千夏がキレまくってもう1時間近くは経っている。


「稜さー、結婚式の時、貴之の先輩で内山さんって、わかる?」

「ウチヤマさん??うーん」

「ちょっと、がっしり目で、髪が短くってー、...そうそう!カラオケの時、ミスチルばっか歌ってた人ー」

「あー、なんとなく」

確かにミスチルばかり歌ってる人がいた。
顔はあんまり覚えてないが、スポーツマンぽかった。

「稜の事が気に入ってたらしくてー、連絡先を聞こうと思ってたら、いつの間にか稜が帰ってた、って残念がってたらしくて」

ん?そんな会話したかな??

「36歳で、バツイチ。仕事は隣の県の銀行員よー」

もう、バツイチからしか声が掛からなくなったか...。

バツイチはもう絶対に嫌というワケでは無いが、やっぱり前彼のことがあるから、抵抗がある。

「でもね。子どもはいないみたい。...稜はどう?」

「...あんまり覚えてないけど、そんな印象は悪くないかな」

「そう?会ってみる?」

最近、自分の変態行動に辟易としたところだ。
新しい彼氏が出来たら、変われるかもしれない。

「...お願いするわ」

「よかった!稜のメアド、教えていいかな?」

「うん」


色々、環境を変える必要があるのかもしれない。



「千夏、...もうひとつお願いがあるんだけど」
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