この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第54章 旅行~羚汰side編~
スマホのアラームで目を覚ます。

沢山ある枕の下のどこかで鳴っているのを、手さぐりで探す。
それではスマホが見つからず、何個か枕を床に投げて、やっと見つけて止める。

「稜~。朝だよー」

すぐ傍で稜が背中を向け、丸くなって眠っている。

その頭をそっと撫でる。
柔らかい髪が指に触れて、撫でるとこちらも気持ち良くなる。

やっべ。今触ったら絶対シたくなる。

慌てて手を引っ込める。

「稜!ほら!朝!」

稜が掴んでいるシーツを引っ張って、稜の体を揺らすが起きそうにない。

仕方ない。先にシャワー浴びてこよ。

大急ぎまでとは行かないが、そこそこ急いでシャワーを浴びる。

案の定、シャワーから出て来ても、稜は丸くなって眠ったままだ。

今度は稜が顔を向けてる側に回り込む。

「稜。出掛けるから起きて」

「んー」

それは返事と言うよりは、寝言だろう。

眉間にシワが入っている。

一体何の夢を見ているのだろうか。

眉間のシワを指先で突っつく。

「シワ寄せてたら、クセになっちゃうよ~」

チュウしそうになるのを、グっと堪えて、息を吹きかける。

「...ひゃ」

サスガにびっくりしたらしい。
起きて、シーツを引き上げ裸体を隠す。

いっつも穴があくほど見てるつーの。

「ほら。昨日言ったじゃん。出掛けるよ」

「ふぇ、もう?」

「そ。ほらほら起きて」

羚汰が昨日着ていたバスローブが、何故か近くに落ちていた。稜に投げるように渡す。

隠してくれた方が、今は有難い。

「んー。どこ行くの?」

「貸切温泉予約してんだー」

「温泉!?」

ここには、貸切温泉がある。

ホテルでロッジの鍵を貰った初日に、予約しよーとしたら、最終日の朝しか残ってなかった。
チェックインした人から先着順で、事前予約ができないのだから仕方ない。

その時の担当の人が、夏に来た時にもお世話になった人で。
本当は9時からで、一組50分なんだけど。
ちょっとムリ言って、時間早めに借りる手ハズになっている。

「そ。で、そこ体洗うトコないし、石鹸とか使えないらしいんだよね。だから、洗いたかったら今シャワー浴びて?」

「そうなんだ」

稜は起きたばかりで頭が働いてないらしい。ウロウロしている。

「時間ナイから早くね。俺、車にチェーン巻いてるから」

「...わかった」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ