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第54章 旅行~羚汰side編~
軽くパニックで話が見えない。

そんな俺に気づいたのか、稜も少し慌てているようだ。

「温泉の成分で変色したら嫌だから、私も外したくなかったんだけど、ロッジに置いてきたの」

置いてきた?

変色??

「温泉って、結構キツいんだよ。しかも、源泉かけ流しってことは、その成分が濃いのかと思って。お湯につけて、もしってことになったら、嫌だから外して来たの。で、こっちきて外してて落としたら嫌だから、部屋に置いて来たの」

「...そうなんだ」

やっと、稜の言うことが理解出来だした。

俺も指輪一つで慌てすぎだ。
恥ずかしい。

つないだ手を見ていた稜が、羚汰の顔を見る。

ハヤトチリしたのが恥ずかしくて、羚汰は手を見たままで、稜と視線が合わせられない。

「羚汰も、そのピアス、外した方がいいかも」

羚汰の耳には、稜が作ったピアスがついている。

稜がつないでないほうの手で耳を触っている。

「え...。でも俺はもぐったりしないし、お湯につかんないよ」

繋いだ手をお湯につける。

手は、お湯にどうしても浸かる。
確かにあの指輪が変色したら俺も嫌だ。

「湯気でも結構キツいよ?」

「...マジ?」

稜が作ってくれたこのピアス、俺だって変色したら嫌だ。

慌てて立ち上がり、脱衣所でピアスを外す。

何も置くところやしまう物がないので、脱いだ服の上に分かり易いように置く。
確かに、こんな所に置くのはココロモトナイ。

「うーー。さっぶい!!」

5つもあるものだから、外してるうちに体が冷えてゆく。

やっと外し終えて、5つあるのを確認して、温泉に走って飛び込む。

大きな音がして、水しぶきが上がる。

「うおー。あったかーい!」

稜がくすくす笑っている。

「りょーう。あっためて?」

近づいて手を伸ばす。

稜が笑いながら近づいて、ぎゅっと抱きしめる。

正面から来るから、稜の胸に顔を押し付けるカタチだ。

思わず笑ってしまう。

稜の太ももに手を伸ばして、羚汰の膝に乗るように誘導する。

一瞬躊躇ったようだが、それでもそのまま膝の上に乗ってきた。

そのまま羚汰も抱きしめ返す。

「んー。あったかい」

柔らかい稜の体を全身で感じる。

一気に体の中まで温かくなった。
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