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NEXT 【完結】
第54章 旅行~羚汰side編~
ホント可愛すぎるだろ...。

もう限界かも。

顔を少し離して稜を見つめる。

稜も照れた様子だが、顔をあげてこちらをみている。

右手で稜の顔を撫でて、親指で下唇を撫でる。

そんなにぼってり分厚い訳ではないが、ぷっくりしたその唇はいつだって俺を誘惑する。

少し開いた口から、ほっと吐息が漏れ指にかかる。

たったそれだけなのに、体に電気が走ったようになって、稜の唇を奪う。

左手で、稜の手を取って指を絡めてつなぐ。

柔らかい舌が軽く触れるキスを何度も繰り返し、魅惑的な唇も舐め回す。

たまに顔にかかる稜の息がくすぐったくて、それすら愛おしい。

気持ちよくて、ずっとだってこうしていたい。


ふと何かに気づいた羚汰が、キスをやめて顔を離す。

「...羚汰?」

やっぱり!!

いつもなら、稜の右手にあるハズの指輪がない。

「稜!指輪は?」

驚いて思わず大きな声をしてしまい、稜が軽くびくっとなった。

俺がクリスマスをしたあの日から、ずっとその右手で輝いていた指輪が、稜の右手にない。

右手を見つめていた視線を稜にやると、なんだか困ったような少し驚いたような顔をしている。

「びっくりした...」

「だって!!」

ずっとはめてくれていると思っていたから、何だかショックで。

あの指輪は、俺にとってはじめてのプレゼントで。
すげー選ぶのにいろんな店に見に行って、稜のイメージにあうやつを、探しまくって、迷って迷って決めた。
しかも、かなりバイト代注ぎ込んで。
喜んでもらおうと俺なりに必死になって決めた。

プレゼントしたら、稜は凄く喜んでくれて。
苦労したけど、あの笑顔とか見たらそんなことなんか吹き飛ぶぐらい、俺も嬉しくなって。

何より、毎日ずっと稜がつけてくれてて。
それを見る度に俺も嬉しくなって。

なくしたんだろうか?
でも昨日は見たような気がする。
なくしたのなら、なんで言わない?
俺が怒ると思ったから??
もうあの指輪に飽きたとか??

短い間にぐるぐる考えてしまう。

「ごめんね...」

稜が困ったように謝っている。

指輪一つで俺が大袈裟なのか?

「源泉かけ流しって聞いたから...」

??
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