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第56章 カラダでお支払い
「うん。2人用なの。いつものケーキ屋さんだよ。はい、吹き消して」

羚汰が頷いて息を吹きかける。
稜が拍手しておめでとうを言うと、羚汰がまた抱きつく。

ろうそくの為に、リビングの明かりは消していて、カウンターキッチンの中にだけ電気を残している。
全部消したら真っ暗になると思ったからだ。

「ちょっと、羚汰、ケーキが」

「嬉しい。ちょー嬉しい」

小さなケーキひとつでそこまで喜ばれるとは思わなかった。
しかも、手作りではなく、ケーキ屋さんのケーキなのだが。
確かにここのケーキは、前買って帰った時に、羚汰も絶賛していたけど。

「ねえ、ケーキ食べようよ」

羚汰の背中をぽんぽんとすると、羚汰が少しだけ体を離す。

顔がつかまれ、いつものように唇が撫でられる。
羚汰から発せられる狂おしいほどの視線に体が熱くなって動けなくなる。

「先にこっち食べたい」

言い終わる頃には、唇が重なって舌が入ってくる。

「んふっ...んっ...」

床に座って背もたれに使っていたソファに引き上げられ、押し倒されるように口の中を犯される。

あごを持っていた手が稜の口を大きく開かせ、これでもかと大きくなったところへより深く羚汰が入ってくる。

息苦しいのだが、深く絡まるその心地よさに頭が朦朧としてくる。

羚汰の舌が踊り、稜は朦朧となりながらも必死でついてゆく。

「むふっ...んはっ...」

少し浅くなって、羚汰がコートを脱ぎ始めたのがわかった。

「りょほたっ、...らめっ」

「ダメじゃない。だって俺の誕生日だよ?」

コートを脱いだ羚汰が、今度は稜のガウンを脱がせにかかる。腰の紐を解こうとする手に、稜の手が掛かる。

「羚汰、ホントにダメなの...」

涙目になった稜を見て、羚汰の手が止まる。

「...何?怒ってるの?」

小さくため息をついて羚汰が、体を離し起き上がる。

「勝手に決めたの、そんなにダメだった?」

「違う!そうじゃなくて...」

「じゃあ何なの。3週間が長いとか?」

少しキレ気味の羚汰に、話しにくくなる。


「その...」

「何に怒ってんの」

「違う、怒ってるんじゃないよ」

「だから、何なの?」

ますますイラついてるのがわかる。


「だから、その...オンナノコの日になっちゃって」

一呼吸置いて、羚汰が大きく息を履いてうなだれた。
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