この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第56章 カラダでお支払い
ゆっくり羚汰の顔に手をかける。

オデコから髪を優しく撫でて、顔にかかっている髪を後ろへやる。

そのまま、ピアスがいっぱいついた耳をなぞる。

片耳に唇を近付け、空いたスペースにそっと唇を押し付ける。

ゆっくり移動して首を経由し、頬、瞼、鼻と同じように唇が触れる。

一度離れて、両手で顔を包み込むようにしてから、親指で唇をなでる。

「はぁっ...」

うっすら開いた隙間から、湿った吐息がこぼれる。

その隙間を広げるように羚汰の唇を少しだけ開かせる。

ずっと羚汰は目を瞑ったままだったが、その顔が少しだけ上気して、頬がピンク色に染まっている。

その唇に、稜は自分の唇を近付ける。

稜の体の重心が変わったのと、唇にかかる吐息で判断したのか、羚汰の体が期待しているのがわかる。

なんだかそのままキスしてしまうのは勿体ない気がして、そこで柔らかく息を吹きかけた。

羚汰の体が少しビクッとして、驚いて目を開ける。

「あ、ダメだよ。開けちゃ」

指を使って羚汰の瞼を無理矢理閉める。

ため息を大きくついてから、羚汰が笑っている。

「...稜、焦らすの上手すぎ」

「黙って。...キスしないよ?」

そう言うと、苦笑しながらも羚汰が静かになる。

ゆっくり唇を近づけて、ワザと唇のはしっこにキスを落とす。

次は、瞼。

その次は、モミアゲのあたり。

その次は、鼻。

ゆっくり行われるそのキスに、次第にソファにもたれていた羚汰の体が起き上がる。

あちこちにキスを落としてから、同じように下唇にキスをする。

やっと唇に当たって、少し驚いたように羚汰が笑っている。

もう一度、今度は唇を挟むように、今までよりかは少し強めに吸うと、羚汰も吸い返してくる。

「ん...」

羚汰の首に手を回し、羚汰の腕もいつのまにか稜をだき抱えている。

何度も角度を変えて唇を重ねるが、羚汰から舌は入ってこない。


意を決して、稜からゆっくりと舌を出して、唇を舐める。

羚汰も同じように少しだけ出して、稜の唇を舐める。

何度目かで、舌が微かに触れ合い、そこからは深く絡まってゆく。

「んっ...んんっ...」

いつもと違って稜が動くと羚汰も追いかける。

初めは少し戸惑った稜だったが、次第にそれも忘れるぐらいの応酬が繰り返される。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ