この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第56章 カラダでお支払い
ソファから背を離していた羚汰がまた背もたれる。
その上に覆い被さるように稜が上になってキスを繰り返した。

舌が交わされ、唾液がゆき交う卑猥な音が頭に響く。
羚汰の吐息が顔にかかり、稜の興奮に拍車をかける。

「はぁっ...んはっ...」

もうやめなきゃと思いつつも、暖かい舌が心地よくて離れられない。

それでも貪るように繰り返されたキスが次第にゆっくりになり離れはじめる。

始まった時のように、あちこちにキスを落としながら。

「稜...」

「...なぁに?」

「稜も実は、ドSでしょ」

「へっ」

意外な羚汰の言葉に、キスの動きが止まり、マジマジと羚汰を見つめる。

「こんなキス、どこで覚えたの?」

どこでって、いつも羚汰がするみたいにしたつもりなんだけど。

視線をフッと外した羚汰が大きくため息をついて、稜の肩に顔を乗せる。

「羚汰?」

慌てて頭を起こそうとするも、強い力で抱きしめられる。

「...堪らえるの、けっこーシンドイんだけど?」

耳元でそう囁かれて、しばし意味がわからない。

「こんなエロいチュウ、ダメでしょ」

そう言われて、やっと理解する。

ふいに、ガウンとモコモコのパジャマの下、羚汰の大きくなった存在を感じる。

「...っ。稜、今動いたらっ」

「ごめっ。...どうしたらいい?」

「...このままじっとしてて」

しばらく抱き合ったまま無言が続く。

羚汰の頭を撫でようかと思ったが、余計なことかもしれない。

「ん...。いいよ、動いて」

羚汰に促され、ゆっくり膝から降りて、羚汰の横に座り直す。

「ごめんね...」

「稜は悪くないよ」

そうは言っても、気まずい空気が流れる。

ふとテーブルに目をやると、ケーキが目に入った。

「「ケーキ食べよっか」」

羚汰も同じことを思いついたらしく、同時に同じセリフが重なった。

その偶然に、笑って空気が和らぐ。

『2』と『6』の数字のろうそくを外して、そのままフォークでつつく。

美味しいケーキがあっという間になくなる頃、羚汰が稜を抱きしめる。

「ちょっ、羚汰。危ない」

「ありがと」

ケーキのことだろうか、それとも...。

「好きだよ」

「うん...。私も羚汰が好き」

オデコが重なる。

「はい、最後のひとくち」

フォークに乗ったケーキを羚汰に差し出した。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ