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NEXT 【完結】
第58章 3週間ぶり
羚汰の舌が踊って、卑猥な水音が狭い入口で響いている。

部屋の奥のスタンドライトに電気がかろうじてついているものの、全体的に薄暗い。

薄暗い中でも、羚汰と時折視線が絡まり、ぞわぞわっとしたものが背中を駆け上がる。

「スゲーたってる。気持ちいんでしょ。ほら、声」

口に含んでないほうの胸を弄っていた指が、稜の口に突っ込まれて、舌を触る。

「んぁっ...はぁっ...やぁ...」

その指を除けようにも、唾液を含んで滑るため、そのまま喘ぐしかない。

足元に荷物やコートが広がっていて、さっきからその何かしらを左足が踏んでいるようだ。

動かしたいのだか、羚汰が与える快楽でそれもままならない。

バランスが悪い上に、執拗に責められて、立っているのもやっとだ。

波が来る度にぐらりと体が揺れる。

「ん...ふぅんっ...」

倒れまいと羚汰の頭に手をやり抱え込む。

胸を愛撫されているだけなのに、必要以上に感じている気がする。

胸以外も触って欲しい...。

そう思ったのが伝わったのか、羚汰がそこから離れて顔を起こしてきた。

起きながら、片手でネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外す。

その仕草が、余計に羚汰を色っぽく大人に魅せて、また稜の心が奪われる。
鋭く射抜くような熱い眼差しに、心を射抜かれる。

「...りょ、んふぁ」

名前を呼ぼうとした唇が塞がれ、舌が差し入れられる。

さっきまで指が入っていた口は、唾液が充満していて、その唾液をかき混ぜるようにして動き回り、稜の首筋に溢れたものが伝う。

追いかけるようにして動き回る舌に翻弄されていると、その間に羚汰の手がスカートからストッキングを寄けショーツの中に侵入してきた。

「んんっ、...んっ」

そこはぐっしょりと濡れ広がっていて、膨らみ震えている。

足を閉じようにも、間に入ってきていた羚汰の太ももで遮られていて、そこへ擦りつけるかのように艶めかしく腰を動かしてしまう。

羚汰の指がその広がった蜜を纏って艶めかしく動き出す。

「あぁ...スゴい。おっぱい気持ちよかった?」

耳元で囁いて、耳たぶを食む。

その耳に今まで以上に、両方から聞こえる水音が響いて、頭がおかしくなりそうだ。

ゆっくりやさしく動いていた指が、ヒダを撫で回し、押し広げる。

「ふぅっ...んっ...」
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