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第59章 ハルノナヤミ
「どっちもだなんて、朝から欲張りだね」

「ちっ、あっ...んっ、はぁうっ」

違う、そういう意味じゃない。

ポイントで円を描くように動き回る指に翻弄されて、そう言葉にならない。

羚汰の舌も絡まって益々言葉は発せない。

舌が吸われつつかれ包まれ、昨日のことがぐるぐると頭を巡って、それをこんな朝からスルのかと思うと余計に体が反応し余裕がなくなってくる。

「はっ、すっげー締まってる。気持ちい?」

そう言う羚汰もすっかり息があがって目が色を携えている。

稜は言葉にならず、首を縦に振る。

さっきよりも部屋が随分明るくなってきている。
羚汰の嬉しそうに微笑む顔がはっきりと見えて恥ずかしい。

窓をちらりと見やると、一部、カーテンが開けられていて、そこから朝日が差し込んでいるのだ。

それは昨日、2人で使ったソファの横あたりで。

昨日、夜景を見ながらシタからだった。

たくさん開けてシようとする羚汰に、必死で稜が閉めて。
開けたり閉めたりしながら、次第に窓から離れた。

なので、中途半端に、あと数センチ開けたままになっている。

羚汰もそのカーテンに気付いたようだ。

「何?もっと開ける?」

稜は慌てて首を横に振る。

「しょうがないな」

ヒクつくナカから指が音を立てて抜かれ、稜の体から力が抜ける。

「っんはっ...」

呼吸を整えている間に、シャーーッという音がして本当にカーテンが開けられた。

腰の高さから上とはいえ、部屋のほぼ端から端まである大きな窓のカーテンが開けられ、部屋の様子が変わるほど明るくなる。

「ひゃっ」

部屋に差し込むまぶしさと、恥ずかしさで、シーツをたぐり寄せる。

「何それ。煽ってるの?」

ベッドに戻ってきた羚汰にシーツが勢いよくはがされる。

朝日に羚汰の体が浮き彫りになって眩しい。
もちろん、大きく天井を向いて反り立つモノもはっきり見えている。

同じように明るくなって細部まで見えているだろう自分の体が恥ずかしくて、体をよじって後ずさりするように、広いベッドの中で移動してしまう。

その体を抱きしめられる。

「逃がさないよ。昨日からずっと言ってるじゃん」

「逃げてる、わけじゃないよ?...明るすぎてっ」

少しむすっとした羚汰の声に、慌てて否定する。

「ん、よく見える。...もっと見せて」
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