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第60章 Downstairs
羚汰が声を出して笑う。

「ちょっと、下に聞こえるよっ」

「あ、そうだった」

稜に合わせて、ひそひそ話になる。

「どーだろうねぇ〜。俺にとってはめちゃソソられる声してるけど」

羚汰の指が頬を撫でて、唇をぷにぷにと触る。

今まで下の階に住人が居なかったのをいいことに、すっかり羚汰に声を出すよう促され。
以前に比べたら相当出しているという自覚はあるものの。
どんな声なのか。

当事者は盛り上がっていて、案外気にならないのかもしれないけど。

「...気になるなら、動画でも撮る??」

羚汰の唇が近づいて、今にもすぐ触る位置で囁く。

「どっ、動画?」

「そ。スマホでー。イワユル、ハメ撮りってやつだね」

にいっと笑って、ちゅっと唇が重なった。

それって、行為中を撮影ってこと??

「ムリムリムリムリ!!!」

真っ赤になって慌てふためく稜を、笑いながら抱きしめる。

「えーー。俺は撮りたいなー」

「えっ。冗談でしょっ!?」

嬉しそうに笑う羚汰を見上げる。

「んー?半分本気なんだけど?」

そう言いながら覆い被さるように唇が重なって、驚いて何か発っそうととした稜の口に舌が捩じ込まれる。

声を出さないようにと思っていても、羚汰に包み込むようにされ、その心地よさに全身が反応してしまう。

「んっ...」

「...エロい。声押さえたほーが、数段エロいわ」

また目元に涙が溜まっていたのか、その目元に羚汰が手をやって、指の腹でそっと拭われる。

「他のヤツに聞かれるの絶対ヤだし。稜、声だしちゃダメだよ」

耳元で少し拗ねるようにそう言われて、その声にゾクゾクする。

「俺もトドみたいに吠えないよーに頑張る」

真剣そうにそう言ってから、にやっと笑う羚汰に、稜も笑いがこぼれる。

「もー。思い出させないで。笑いごとじゃないんだしっ」

羚汰の胸のあたりを押そうとした手がつかまれて、指が絡まるようにつながられる。

布団の中でじゃれあって、肌が触れて気持ちも高まってくる。

「あー、寝ようと思ってたのに」

「ふうんっ...寝よ?」

羚汰が声をひそめて笑う。

「それ、誘ってるでしょ」

「ちがっ...んんっ」

「そうにしか聞こえないよ」

嬉しそうに羚汰が笑って、稜もつられて笑ってしまった。







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