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第64章 異変
翌日、有希子ファミリーはどこか遊びに行くとかで、早めに千夏の家を出た。
有希子はまだ眠そうだったが、早くから寝た尚や子どもたちは元気いっぱいで。アスレチックがどうとか言っていたので、どこかの公園だろう。

千夏も、まだお花見弁当で忙しい義両親のお弁当屋さんを手伝うとかで、同じ頃に出るという。
1人千夏の家に居るのもおかしいので、稜も同じ頃にお暇をした。

車を走らせて実家に帰る。

車を最近よく使うから、またマンションのほうへ駐車場を借りた方がいいかもしれない。
両親が、といっても母親が少し怪しんでいる気がする。

羚汰と付き合っていることを、まだ言えていない。

また反対されそうで。

というか、きっと反対だろう。

5つも歳下で。まだ学生で。
しかも、実はもう同棲している。

また泣き叫ばれたらー。

そう思うと、到底言えそうにない。


このままあと1年、続いたとして。

その時、言う?それまで内緒に??


考えても、この答えは出そうにない。

悶々と考えているとあっという間に実家に着いた。

車庫に父親の車がなく。
家も鍵がかかっていた。

母親に電話をすると。

稜は昼過ぎに帰ると思って、父親と2人でカイを連れて遠くのドックランがあるカフェに行っているらしい。

内心ホッとする。

カイに会えないのは残念だったが、両親に会わなくてすむ。

稜は、車を置いて電車を乗り継ぎマンションに戻った。

もう羚汰の大学も始まるし、そしたらお弁当も作らないと。
そう思って買い物もして帰った。

洗濯して、軽くお弁当の下ごしらえして。バタバタと用事を済ませる。


昨夜遅くまで起きていたし、運転も疲れた。

羚汰が帰ってくるだろう時間にアラームをセットして、布団に入った。

1泊外泊しただけだけど、この匂いが懐かしい。

羚汰が帰ってきたら、いっぱいぎゅーーーってしよう。

そう思いながら、羚汰の匂いに包まれて稜は深い眠りについた。



アラームの音で目覚める。

布団に入った頃は夕方だったが、部屋はもう真っ暗になっていて。
少しだけのつもりが、本当に羚汰が帰ってくる頃まで寝てしまった。

アラームを止めて、LINEが入っているのに気づく。

羚汰からだ。

“サークルの花見に行く”

“久しぶりだから、朝まで帰らないかも”

とあった。
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