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第65章 unmoral
「うん。...何?」

羚汰が少し神妙で、稜もつられてしまう。

あれ。さっきまで楽しかったのに。

「ここんとこ...。何て言うか、ずっと気になってしまってて」

「...うん」

プリンを持っているのがいけない気がして、テーブルに置いた。

羚汰のプリンは1口減っただけで、同じようにテーブルに乗っている。

「俺、実は高校ん時の彼女にさー。ってゆーか、彼女、だっかどうかもアヤシイんだけど」

名前口に出すのも嫌だから、A子ってことで。

そう言いながら話し始めた羚汰を、不思議な気持ちで見つめる。

質問、って言ってたのに。


A子は、学年を通して男子の間で人気のあるコで。
別に好きでもなかったが、そんなコに告白されて舞い上がったまだ若い羚汰は、二つ返事で付き合うことにした。

「そのA子にはさ、親友のB子ってのが居たワケ」

2人は常に一緒に居て。
羚汰にA子が告白する時も、B子も一緒に居た。

部活で朝晩忙しかった羚汰は、A子に合わせて時間を作って会ったり。会いたいと呼び出されれば、ほいほいと遠いA子の家まで自転車を飛ばしたりした。
それに、なぜかB子を含めた3人でお昼ご飯を食べるのが決まりになった。

人気のあるA子を見せびらかしたい気持ちがそうさせたのかもれない。
人の多い食堂で3人で食べる姿を、よく友達にからかわれた。

A子と人前でラブラブいちゃいちゃして、周りからは羨ましがられるのが快感だった。

そして、そこそこ可愛いB子にも好かれているようで。

「んで...。まぁ、ハショルとさ。いい気になった俺は、2人ともとヤっちゃったワケなんだ」

もちろんA子には内緒だよ。

そう言って影でB子と関係を持つのは、背徳感からかとても気持ちが良かった。

半年近くそんな関係が続いて、2月になったある日、急にA子に別れを切り出させる。
そんな時も、B子はそこにいて。

その関係がバレたのかと一瞬思ったのだが、どうやらそうではない。

「で、まあ、その頃結構モテてたし。また次行けば別にいいか、って別れた」

別れた途端、それまで遠巻きでみていた男友達に「やっと気付いたのか」みたいな事を言われる。

「はぁ?何が?」

そう言うと、驚いた顔をされた。
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