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第65章 unmoral
「羚汰には言ってなかったけど...」

羚汰と付き合い始め、千夏は猛反対した。
自分の時、助けてくれたのは稜だった。
だから今度は私が止める番だ、と。
結局は違う“サイトウ リョウ”だったが、数々のウワサと隠し子がいると調べてきて。

有希子は、稜が見合いを勧められている時に、特に相談に乗ってくれた。
いつもの事ながら、頭のいい有希子のアドバイスは理路整然として、稜の心に届く。
千夏と違って、羚汰とことを全面的に応援してくれて、心強かった。
当時の尚と有希子に、稜がそうだったと言って。

「そして何よりー」

稜は、やっとのことで忘れ去っていた思い出の蓋を開ける。
羚汰の為なら。

「3年と少し前。私は、結婚しようと思っていた彼氏がいたー」

前彼の存在を羚汰に話したことはあったと思うが、結婚の話は初めて知らせるのだろう。
少し羚汰が驚いている気がする。

彼の名前は、孝佑(こうすけ)。

ちょうど10歳年上の孝佑とは、仕事の研修で出会い、3年近く付き合った。
歳が離れていたからか、稜に常に優しくて。

だが、孝佑はバツイチで、小さなふたりの子どもが別れた奥さんとの間にいて。
運動会、参観日の他に。誕生日、熱が出た、などなど。
休みの度に何かとそちらを優先されたが、その度に稜に優しく。穴埋めをするからと、理解を求められた。
稜は、この人と付き合っていくなら仕方ないと思っていた。

そのうち、結婚の話が出て。
稜の実家に挨拶に行って猛反対され、それまで大人しかった孝佑と急に喧嘩が増えた。
そこから急激に別れることになってしまう。

別れ話が一方的にされて焦った稜はまず、仲の良かった千夏と連絡を取る。
当日、フリーでコンパに行きまくっていた千夏だったが、稜の電話で飛んできてくれた。

孝佑と話をする度に、千夏に相談していたが、千夏も仕事などで会えないことがあって。
そこで、疎遠になっていた有希子に久しぶりに連絡を取った。

当日、有希子は下の華乃がまだ1歳ちょっとで。
でも、その華乃ちゃん抱えて会いに来てくれ、話を聞いてくれた。

2人にそれぞれ相談するも、まもなく正式に別れることとなり。
それでもまだ信じきれない稜のところへ、孝佑がハタチそこそこの子と再婚したと聞かされた。

仕事のつながりがまだ残っていた為、そちらから噂が流れて来てしまったのだ。
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