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第67章 予定
「んっ!...っ、...ん、あっ...」

稜の喘ぐ声が、最早声にならない。
息をするのがやっとで、目の前が白くなりかけている。

羚汰が腕を稜の両脇について動き出した。
激しい律動の中見上げると、涙の向こうになんとか羚汰の顔を見つける。

綺麗な顔に汗を浮かべて、その表情は険しく苦しそうだ。
その顔になんとか伸ばす。

稜の手のひらの感触に気付いた羚汰が、稜と視線を合わせた。
苦しそうだった眉間のシワがふっと解かれ、それが悲しさをたたえ、それでいて狂おしいほど熱い瞳に変わる。

その瞳が近づいて、稜の舌が絡めとられる。

「くっ、稜っ...締めすぎっ...」

「あっ!...りょぉ、...たぁ!」

両脇についていた腕がまた稜の体を抱き締めて、稜もその背中に手を回す。

さっきから体は痙攣を繰り返し、イキ続けているのだろう。
全身に駆け巡る衝動に意識を保つのがやっとだ。

それでも聞こえてくる耳元の激しい息遣いが、羚汰の限界も近いことを稜に伝えて、体中がそれを喜んでいるのがわかる。

「...ああ、稜っ!...うっ、ああっ!!」

蠢き痙攣する稜のナカで、羚汰が自身を放つ。

ゴム越しではあったが、その勢いを稜も朦朧としながら受け止める。

何度か腰を打ち付けると、羚汰の体がぐったりと稜にのしかかった。

「...んはぁっ、はぁ」
「はぁっ、はぁっ、はぁああっ」

激しかったベッドのきしみや、肌をぶつけて交わる音や卑猥な水音が消え、二人の激しく呼吸を繰り返す音だけが、部屋に響いている。

「稜...」

いつの間にか羚汰に見つめられていて。
なんとかその視線と合わせると、唇が重なる。

優しく舌が絡まって、名残惜しそうにつつきながらゆっくり離れてゆく。

「...大丈夫?...ごめん。やり過ぎたよな」

「そんな、ことない...よ。大丈夫...」

ちゅっと音を立てて唇が吸われる。

汗ばんだ髪をかきあげた羚汰が、ふっと微笑んだのを見て、稜も体の力が抜ける。

頭が何度も撫でられていて、その心地よさと、体中を襲う倦怠感に意識が飛んでいきそうだ。

「...寝ていいよ」

そう聞こえた気がして、目を閉じた。





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