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NEXT 【完結】
第68章 羚汰side☆short ver.
確かに、胸より下の位置までしかベランダの塀がないし。
この静かな朝に、最近声が出るようになってエロさを増してきた稜の喘ぐ声を響かせるわけにもいかない。

残念だけど。

「うそうそ。こんなトコでする訳ないじゃん?」

「...そ」

安堵とも残念とも取れるようなため息をついている。

「稜はヤる気だったのかもしんないけどー」

「だから、ちがうってば!」

ふてくされた顔も可愛いから、そのほっぺたにチュウしてやる。

「ちょっ!」

「チュウぐらいイイじゃん。見られてもー」

「...早く部屋に入ろうよ」

真っ赤な顔が否定しないから、チュウはオッケーなのか。

「じゃ、こっちー。ちょっと座ろ」

目に付いたエアコンの室外機に、体を反転させ浅く腰掛ける。
ベランダに椅子でもあればいいのだか、そんな物は置いてない。

「えっ、ちょっ、...ね、部屋、入らないの?」

稜の腕や足を引っ張って少し強引に膝の上に座らせた。
その腰を引き寄せてから、座り直す。
稜の足が当たるので、それでも室外機の端っこで斜めにかろうじて座る程度だ。

室外機がギシッと音を立てたが、気にしない。

この位置なら、外から見えないかもだけど。

「まさか...。嘘だよね?」

「えー、何のことー?」

稜もその事に気づいたのか、続きをするのではと不安になったらしい。

まぁ、この室外機の上じゃ安定悪いし、壊れそうだし無理だな。
ベランダの床は古くて汚いし。
今度、椅子を買ってこよ。

でも、もうちょっとだけ。

パジャマの下から、稜の腰や太ももを少しだけ撫でるように触る。

「羚汰っ、ダメだって」

「んー?ちょっと位置が悪いからさ。どーしたの?感じちゃってる?」

「...触り方が、ヤらしいんだもっ」

バランスが悪いからか、稜が息をわずかに上げながらしっかりとしがみついてくる。
そっと抱きしめるとやっぱりいい匂いがする。

「ねぇ。ベランダで...何、してたの?」

今度は稜が、羚汰の顔を両手で挟むようにして覗き込む。

「んー?別に。外見てただけだよ」

本当はキャンドルの効能からクールダウンしたかったのだけど。
意味なかった。

「...考え事?」

稜の瞳が心配そうに揺れている。

あは。何か深刻に捉えてるらしい。

「うん。実は悩んでてさ...」

ワザとらしく眉間にシワを寄せる。
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