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第1章 百貨店の男

貴子は、百貨店に入ったブランドショップを何件も回っていた。

貴子の後ろからは、スーツを着百貨店の店員が付き、
両腕には超高級ブランドのロゴの入った紙袋を幾つもぶら下げていた。

黒くて長いサラサラヘヤーに
大きなサングラス
落ち着いたオレンジ系の唇
ノースリーブの丈の短いグリーン系のワンピースを着て
素足に白のミュールを履いていた。

そして、一般の人が入れない百貨店の奥にある
ゴージャスな作りの部屋に入り、大きな革張りのソファに座り、サインをした。

そして、貴子に付いて回っていた店員に話しかけ、
食事を誘い二人で百貨店を出た。