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第16章 プール

私に付き合って、周くんも一緒に帰ることになった。
女子たちの冷たい目が私に突き刺さって、また胸がじくじくする。

途中まで一緒だった莉乃も、駅でお別れだ。

電車に揺られているうちに気づいた。

しまった。
ぼーっとしてたけど、今、周くんと二人きりだ。

お兄ちゃんたちに連絡しないと。
でも、どうやって。

今日は友達とプールだって言ってある。
周くんとは偶然一緒になった、って言おうか。
いやいや、不自然にもほどがある。