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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第16章 プール
スマホの画面を開いたまま固まっていたら、周くんに声をかけられた。

「奈緒姫、何かあった?」

びくり、と振り返る。
すぐ近くに周くんの心配そうな顔がある。

「なんか元気ないし。疲れちゃった?」

「い、いえ、そんなことないです」

女子の先輩たちのことは、あんまり話したくない。

「えっと……実は」

お兄ちゃんたちに何も言っていないことを説明すると、周くんは妙に納得した表情になった。
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