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第6章 お兄ちゃん’Ｓ

なんで彼女を作らないのか、という問いに、周くんはこう答えた。

『恋愛って、大変そうだしなぁ。今もけっこう忙しいし、これ以上何か増やすのは厳しいかな』

確かに、周くんは忙しそうだ。
学校に、生徒会に、塾に、家のことに。

遠回しに彼女要らないって言われたようなものだよね。

それと、忙しいから、迷惑かけるなってことだ。
今日みたいにスーパーの荷物持ちをさせてしまうなんて言語道断。

あああ、私、本当に何してんだろう。