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第6章 お兄ちゃん’Ｓ

「学校はどう？　授業ついてけそう？」

長男のアヤ兄がケーキを切り分けながら尋ねてくる。

「勉強はちょっと難しいけど、頑張ってるよ。あ、そろそろテストだ」

高校はかなり無理して良いところに入ったから、置いていかれないように必死だ。

「そういえば周くん、昔から頭良かったよね。わからないところがあったら教えてもらえば？」

あいかわらずニコニコとアヤ兄は爆弾を落としてくる。