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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第33章 コスプレ
長かったイベントもようやく終わり、俺は更衣室から出てきた。
やっぱり化粧を落とすと気持ち良い。
あと地味にウィッグから解放されたのが嬉しかった。
佐和紀さんはまだ中で荷物を詰めている。
きょろきょろとあたりを見回すと、駐車場の近くに奈緒姫の姿を見つけた。
太基さんはいない。
代わりに、見知らぬ男性に話しかけられているようだ。
「絶対可愛くなるから、やってみない?」
「いえ、あの…… 」
奈緒姫は泣きそうな顔になっている。