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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第38章 お口で
「手袋は後でするね。今は奈緒姫と手を繋ぎたいから」

周くんは私の手をぎゅっと握った。

笑うと二人とも息が白い。

冬っていいな。
だって、周くんとこんなに距離が近い。

ふと、周くんが溜め息を吐いた。
少し疲れているようだった。

「どうかしたの?」

「ううん、何でもない……」

そう言って、周くんは首を振った。
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