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第38章 お口で

「周くんは、会いたいん、だ……？」

「急だったからよくわかんないけど……会いたい、かも」

周くんは頭をかいた。

「母さんに内緒で会うって、ヤバイかな」

「それはちょっとまずいんじゃない？」

「だよね……」

周くんはシーツに突っ伏する。
迷っているようだ。

何かしてあげたいけど、私に出来ることはあまりにも少ない。