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第41章 家族

綾希さんは俺を見て微笑んだ。

「僕は周くんだったら歓迎だけど」

「……俺も、久我原さんより綾希さんの方がいいな」

綾希さんは良い人だと思う。
優しくて、しっかりしていて、奈緒姫と一緒にいるところを見るたび、こんなお兄さんがいるのが羨ましかった。

父親と違って、一緒にいて気持ち悪くなることもない。

「やめてよ、二人で結託しないで。だいたい私、家事できないし！」

……やっぱり。
する気がないんじゃなくて、出来ないって白状したな。