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第41章 家族

「俺も、兄弟欲しいなぁ」

呟くと、母親はぎょっとして目を見開いた。

「あ、周、兄弟欲しかったの？」

「うーん、出来ればね？」

こればっかりは授かりものだから、無理にとは言わないけれど。
その前に、母親が産休や育休をとるところが想像出来ない。

母さんがダラダラと冷や汗をかいている。

「でも、この歳でウェディングドレスなんて恥ずかしいし」

ふーん、結婚式のことを想像したりするんだ。
けっこう本気なんじゃん。