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第41章 家族

「えー？　歌子さん、絶対似合うよ？」

綾希さんは満面の笑みだ。

ぐったりしていた和樹さんが、呻くように言った。

「大丈夫だろ。うちのスタジオ、ウェディングの仕事もしてるけど、どんな女性も馬子にも衣装……」

「和樹くん、さっきから失礼じゃない？　昔みたいに説教されたいの？」

「はい、すみません……」

和樹さん、弱ぇ。

「へぇ、結婚式かぁ。楽しそう。お花に、ケーキに、ドレスに……綺麗なものがたくさんじゃん」

太基さんは目を輝かせている。