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少年悪魔
第10章 自覚
「繭…」
気持ちを自覚した途端、色んな疑問が繭の頭の中を掻き回す。繭は感情のまま、遥斗を詰った。
「好きでもないくせに、抱きしめたりしないで!仮マーキングだって、ハルは、何にも得しないのに…っ、何で…するの?」
めちゃくちゃなことを言っていることは繭もわかっていたが、止まらない。
「繭、あのさ」
「…っ、もうやだっ」
繭はゼミ室を飛び出した。
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