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少年悪魔
第10章 自覚
キスをもっとしてほしかった理由。
他の子と楽しげにしているのが見ていられなかった理由。
仮マーキングが遥斗にメリットがないのにキスを続けることを気にした理由。
全部、繭が遥斗に友達以上の感情を抱いているからだ。


(私、ハルのことが…、好きなんだ)


自覚した瞬間、遥斗に抱きしめられているという状況が急に恥ずかしくなる。
「…ハル…、あの、やっぱり離して…っ」
「え?だってまだ泣いて…」
「いいから!」
突然大声を出した繭に怯んだ遥斗が体を離す。
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