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少年悪魔
第11章 伝わる想い
「うん、俺はね。でも繭ちゃんは違うでしょ。…笑ってる顔が無理してる感じする」
「そう、ですか?」
繭は自然に笑っていたつもりだが、まったくわからなかった。
そんな顔をしていたのだろうか。
考え込もうとしていると、礼也が「よし」と言って、繭からチラシを取り上げた。
「え、ちょっ…、松永さん、返してっ。宣伝できないし、それ、後でハルにも分けてあげないといけないんですっ!」
慌てる繭に礼也がにやりと口角を上げる。
「ふーん。そっか。…じゃあ」
礼也はすたすたと人混みの間をすり抜けて、遥斗が囲まれている場所まで歩く。繭もその後を追った。
「そう、ですか?」
繭は自然に笑っていたつもりだが、まったくわからなかった。
そんな顔をしていたのだろうか。
考え込もうとしていると、礼也が「よし」と言って、繭からチラシを取り上げた。
「え、ちょっ…、松永さん、返してっ。宣伝できないし、それ、後でハルにも分けてあげないといけないんですっ!」
慌てる繭に礼也がにやりと口角を上げる。
「ふーん。そっか。…じゃあ」
礼也はすたすたと人混みの間をすり抜けて、遥斗が囲まれている場所まで歩く。繭もその後を追った。