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少年悪魔
第11章 伝わる想い
「松永さん、チラシ…っ」
「あ、来た来た。繭ちゃん、チラシはぜーんぶハルが配ってくれるから、俺達はデートしようね」
礼也が繭の手を取って歩き始めた。
「えっ、え?」
繭の表情に困惑の色が浮かんだ。
「じゃ、ハルよろしくー」
繭と手を繋いだ礼也は、人混みに紛れて消えた。
「ハル君の知り合い、かっこいいじゃん。あの子カノジョなのかなぁ」
遥斗を囲んでいた一人が繭と礼也が消えた方向を見て笑う。
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