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少年悪魔
第14章 悪魔の目覚め
数年前、小学生だった遥斗はある日突然、蝙蝠のような翼が背中から生えたことで、自分が普通ではないことを知った。
幸い、誰に見られることもなかったが、背中を覆う黒々とした翼は普通の子供として過ごしていた遥斗の心を大きく揺さぶった。
同時に、遥斗には異形の姿が見えるようになった。
自分に悪さをする様子こそないが、こそこそとこちらの動きを窺う姿がは不気味だった。
黒い翼に、気味の悪い異形が見える目。
普通じゃない自分という存在に遥斗はただ怯えていた。