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少年悪魔
第3章 マーキング
相変わらず人の気配がないゼミ室前の廊下に繭は立っていた。
昨日は散々な誕生日だった。
過去最悪かもしれない。
資料室の整理で学校を出る時間が遅れ、帰りに異形に襲われ、助けてくれた遥斗は異形と同じ悪魔だと言い、繭は彼から悪魔が好む血の持ち主だと告げられた。
家に帰ってから、楽しみにしていたバースデーケーキを食べたが、色んなことがありすぎてケーキの味なんてわからなかった。
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