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少年悪魔
第3章 マーキング
「繭ー」
呼び掛けられて振り向けば、目線の先には遥斗がいた。
「約束通り来てくれたんだね」
昨日の夜、遥斗はもう少し詳しく話すからと、繭に昼休みにゼミ室に来るように約束を取り付けていた。
本当は、繭としてはあまり遥斗には近づきたくない。
彼が悪魔だと知ったからだろうか。
だけど、それより少し前から、遥斗には近づいたらいけないと感じていた気もする。
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