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少年悪魔
第4章 大っ嫌い
「昨日は大丈夫だったみたいだね」
翌日の朝の教室で、開口一番、遥斗は楽しそうに言った。
「…おかげさまで」
自分の席で本を読んでいた繭は不機嫌そうに返した。
たしかにマーキングのお陰で襲われることはなかった。
繭が気に食わないのはその方法だ。
「多分、もう効果は切れてるから、今日もしようか?」
「…いらない」
「なんで」
遥斗はきょとんとした顔で訊いた。
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