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少年悪魔
第2章 誕生日の夜
柳井繭(やない・まゆ)は今日、十六歳の誕生日を迎えた。
誕生日というだけで不思議と心が躍り、いつもと変わらないはずの朝も何だか特別な感じがする。
これで学校も休みなら言うことなしなのだが、あいにく今日は平日。普段と同じく電車に乗って学校に行き、六時間目までみっちり授業を受けなくてはいけない。
だから繭はいつものようにブレザータイプの制服に身を包んで家を出た後、JRと地下鉄を使っていつも通りの時間に学校に到着した。
自宅から片道四十分ほどかかる隣市の私立高校に通い始めて約二ヶ月。
ようやくクラスの雰囲気や授業の進度にも慣れてきた頃だった。
誕生日というだけで不思議と心が躍り、いつもと変わらないはずの朝も何だか特別な感じがする。
これで学校も休みなら言うことなしなのだが、あいにく今日は平日。普段と同じく電車に乗って学校に行き、六時間目までみっちり授業を受けなくてはいけない。
だから繭はいつものようにブレザータイプの制服に身を包んで家を出た後、JRと地下鉄を使っていつも通りの時間に学校に到着した。
自宅から片道四十分ほどかかる隣市の私立高校に通い始めて約二ヶ月。
ようやくクラスの雰囲気や授業の進度にも慣れてきた頃だった。