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少年悪魔
第2章 誕生日の夜
昇降口に入ると、ローファーから上履きに履き替えている友人の瀬川雛乃(せがわ・ひなの)の姿が目に入った。
「ヒナ、おはよ」
繭が軽く肩を叩くと、くるりと振り向いた雛乃が満面の笑みを浮かべた。
「繭、おはよう!」
そう言うなり、雛乃が鞄を漁りだした。
「それと、お誕生日おめでとう!はい、これプレゼント!」
雛乃が鞄から出したのは、無地の紙袋だった。中にはラップに包まれたカップケーキが入っていて、紙袋の中を甘い匂いで満たしていた。繭がカップケーキを見る限りでは、手作りのようである。
「美味しそうでしょ!味も保証するよ」
雛乃はイベント毎に手作りのお菓子を振る舞ってくれる。つい最近も中間試験終了記念と言って、クッキーを焼いてくれていた。
「ヒナ、おはよ」
繭が軽く肩を叩くと、くるりと振り向いた雛乃が満面の笑みを浮かべた。
「繭、おはよう!」
そう言うなり、雛乃が鞄を漁りだした。
「それと、お誕生日おめでとう!はい、これプレゼント!」
雛乃が鞄から出したのは、無地の紙袋だった。中にはラップに包まれたカップケーキが入っていて、紙袋の中を甘い匂いで満たしていた。繭がカップケーキを見る限りでは、手作りのようである。
「美味しそうでしょ!味も保証するよ」
雛乃はイベント毎に手作りのお菓子を振る舞ってくれる。つい最近も中間試験終了記念と言って、クッキーを焼いてくれていた。