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少年悪魔
第4章 大っ嫌い
「キスの濃度も時間も長くしたから、何日かは今のマーキングで保ってくれるはずだから、しばらくはしなくても大丈夫だよ」
だけどね、と遥斗が続ける。
「この先、繭の体を悪魔から守る為にマーキングは必要だよ。僕のことを嫌いでもいいから、繭の為にマーキングすることだけは許してよ」
自分の体を守るため。
嫌だろうが何だろうが、割り切らなければいけない。
マーキングは、繭が悪魔に襲われないための手段なのだと。
繭は渋々ながら頷いた。
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