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少年悪魔
第5章 青年悪魔
「…え…?」
遥斗はマーキングと言ってキスをしていた。実際、キスの後に悪魔が繭を襲うことはなかった。
あれがマーキングでなければ何だと言うのか。
「繭ちゃんさ、マーキングって何か解ってる?」
「え…、気配を移して上級悪魔のものだって印をつける…、…キス…」
ぶはっと礼也が吹き出した。
「キス!へえ…、ハルがそう言ったんだ?」
礼也は肩を震わせて笑いを堪えていた。
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