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少年悪魔
第6章 できない
「…なんで黙ってるの。繭、僕以外の上級悪魔に会ったの?そいつにマーキングしてもらったの?」
「…別に何だっていいでしょ」
遥斗の追及が少し鬱陶しくなり、繭はついぶっきらぼうに返した。
「…大体、キスってマーキングじゃないらしいじゃない。確かに今までキスの後に悪魔が寄ってこなかったけど、キスがマーキングって言うのは嘘だったんでしょ?」
「…待って、繭。それ、誰に訊いたの」
遥斗の目が揺れた。
「誰だっていいでしょ」
「良くない!誰にそれ聞いたんだよ!」
ぐっと力を込めて遥斗が繭の両肩を掴んだ。
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