この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
少年悪魔
第8章 デート

「だって東山動物園って言ったらやっぱりコアラじゃない?」
最近の東山動物園では、サッカー選手がSNSで完敗だと語るほどイケメンのゴリラが話題だが、繭は昔からなじみのある可愛らしいコアラの方が好きだった。
「でも繭。そのままそこにいると、他の所回れなくなるけど、いいの?」
「それはだめ」
きっぱり言い切る繭に遥斗が苦笑した。
「じゃあ、他の所回ってからコアラは最後にまた見ようか」
繭は出口のスタンプコーナーで記念スタンプをスケジュール手帳のフリースペースに押し付けた。
時刻は十九時を少し過ぎた頃。本来ならとっくに閉園時間は過ぎているが、今日は夏休みの特別イベント、【ナイトZOO】が開催されている為、開園時間が二十時三十分まで延長していた。
最近の東山動物園では、サッカー選手がSNSで完敗だと語るほどイケメンのゴリラが話題だが、繭は昔からなじみのある可愛らしいコアラの方が好きだった。
「でも繭。そのままそこにいると、他の所回れなくなるけど、いいの?」
「それはだめ」
きっぱり言い切る繭に遥斗が苦笑した。
「じゃあ、他の所回ってからコアラは最後にまた見ようか」
繭は出口のスタンプコーナーで記念スタンプをスケジュール手帳のフリースペースに押し付けた。
時刻は十九時を少し過ぎた頃。本来ならとっくに閉園時間は過ぎているが、今日は夏休みの特別イベント、【ナイトZOO】が開催されている為、開園時間が二十時三十分まで延長していた。

