この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第11章 パーティの夜―帝sideー
「いいから別れてくれ。俺にはお前が必要なんだ」
彼は誰もが羨ましがる富を手に入れたが。
遺産相続の件で人間不信になり、
それが原因で社内では孤独に。
社長は心から信頼できる者を欲しているのだ。まさか、社長が俺を必要とするなんて。
「失礼します」
奥様の深雪様が部屋に入って来た。
昔は親しげにしていたが、今は社長夫人。
社長は独占欲が強い人。
俺と彼女が同じ施設出身と言うだけで嫉妬している。
だから、あえて社長の前では余所余所しく振る舞う。
「二人して深刻な顔してどうしたの?」
深雪様は俺達を包む不穏な空気を悟った。
「別に何もない・・・心配するな」
深雪様はパセドウ病と言う甲状腺の持病を持っていた。
最近、彼女の体調が思わしくない。
社長は深雪様を気遣い、ぎこちない笑みを浮かべ安心させた。
社長にとって深雪様は必要な人。
俺を彼女と同等に必要としてくれる社長。
社長の言葉通り・・・
俺はもう弁護士としては仕事が出来ないかもしれない。
彼は誰もが羨ましがる富を手に入れたが。
遺産相続の件で人間不信になり、
それが原因で社内では孤独に。
社長は心から信頼できる者を欲しているのだ。まさか、社長が俺を必要とするなんて。
「失礼します」
奥様の深雪様が部屋に入って来た。
昔は親しげにしていたが、今は社長夫人。
社長は独占欲が強い人。
俺と彼女が同じ施設出身と言うだけで嫉妬している。
だから、あえて社長の前では余所余所しく振る舞う。
「二人して深刻な顔してどうしたの?」
深雪様は俺達を包む不穏な空気を悟った。
「別に何もない・・・心配するな」
深雪様はパセドウ病と言う甲状腺の持病を持っていた。
最近、彼女の体調が思わしくない。
社長は深雪様を気遣い、ぎこちない笑みを浮かべ安心させた。
社長にとって深雪様は必要な人。
俺を彼女と同等に必要としてくれる社長。
社長の言葉通り・・・
俺はもう弁護士としては仕事が出来ないかもしれない。