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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第11章 パーティの夜―帝sideー
「しかし、まさか・・・生まれながら罪を背負った瑛子が罪を犯した人間の弁護をするとは夢にも思わなかった。私は弁護士の道を反対したが、瑛子は私と別れてでも弁護士なると言い切った。別れたくない私は渋々承諾した」

母さんがどうして弁護士の道を選んだかは今となっては判らない。
でも、母さんは一人で苦しんでいたと思う。
父に母の代償を迫られ、母の身代わりとして抱かれた日々。
その中で、司法修習生時代、母は俺を身ごもった。
禁忌の罪をも背負わされ、俺を産み、一人で育ててくれた母。

「貴方は人の皮を被った悪魔だ」
俺は不躾な言葉を浴びせさせる。

「変態の次は悪魔か・・・」
お爺様はせせら笑うだけ。

どんな言葉を浴びせても傷つきやしないだろう。

「瑛子がお前を一人で育てたと思っているようだが…瑛子は私の援助を受けていた。瑛子が弁護士として成功できたのは私の伝手もあるんだよ」

「・・・」

「お前の身に着けている全てのモノはこの私が買い与えたモノだ。お前は私の庇護で生きている」

「これからは違う!!」

「そうだったな。お前は今日…私の元から去るんだったな・・・」







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