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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第11章 パーティの夜―帝sideー
「瑛子と共同制作した作品は失敗だったな」
祖父にとって俺は息子ではなく、作品の一つで失敗作。
アトリエの片隅に置かれた世に出ない作品たちと同じだろう。
「貴方にとって俺は作品ですか…お爺様」
「そうだ…私は妻を瑛子の命と引き換えに亡くしたのだ。瑛子は愛する妻の命を奪った。私は瑛子を妻の代わり身として育てた。娘とは思っていなかった」
「母さんは母さん…お婆様の代わりじゃない!」
母さんは、祖父の利己的な愛情の犠牲者。
「瑛子は自身を責めていたよ。自分のせいで母親が亡くなったと」
「それはお爺様が母さんに・・・」
「私は何も言っていない。瑛子は聡明な女性。だからこそ、自身の罪を自覚して私に抱かれたのだ。私との関係はお前と同じ13歳の歳から始まった。私の中で少女から大人の女性に変貌する瑛子は実に美しかったよ」
祖父は筆を止めて、俺の方を向き、ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべ語った。
「貴方は変態だ!!」
「その変態の血をお前は受け継いでいるんだろ?帝。どんなに抗っても、私がお前の父親だ。『ギルディ』はお前を身ごもった瑛子を見ながら描いた作品だ。私の最高傑作だ」
祖父にとって俺は息子ではなく、作品の一つで失敗作。
アトリエの片隅に置かれた世に出ない作品たちと同じだろう。
「貴方にとって俺は作品ですか…お爺様」
「そうだ…私は妻を瑛子の命と引き換えに亡くしたのだ。瑛子は愛する妻の命を奪った。私は瑛子を妻の代わり身として育てた。娘とは思っていなかった」
「母さんは母さん…お婆様の代わりじゃない!」
母さんは、祖父の利己的な愛情の犠牲者。
「瑛子は自身を責めていたよ。自分のせいで母親が亡くなったと」
「それはお爺様が母さんに・・・」
「私は何も言っていない。瑛子は聡明な女性。だからこそ、自身の罪を自覚して私に抱かれたのだ。私との関係はお前と同じ13歳の歳から始まった。私の中で少女から大人の女性に変貌する瑛子は実に美しかったよ」
祖父は筆を止めて、俺の方を向き、ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべ語った。
「貴方は変態だ!!」
「その変態の血をお前は受け継いでいるんだろ?帝。どんなに抗っても、私がお前の父親だ。『ギルディ』はお前を身ごもった瑛子を見ながら描いた作品だ。私の最高傑作だ」