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ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第17章 溢れる愛しさ―帝side-
「帝さん・・・」
フクザツな表情で俺を見つめる杏。
「社長との話は付いた。早退するぞ」
「あ・・・うん」
杏は俺の上着を返した。
「ありがとうございます」
俺は上着を受け取って袖を通した。
「立てるか?」
「はい」
俺は先に立ち上がり、彼女に手を差し伸べた。
「ありがとう」
杏は俺の手に手を重ね、ゆっくりと立ち上がる。
手が触れるだけで心臓が高鳴り、動悸が激しくなった。
33歳にもなって手が触れただけでドキドキするなんて俺じゃない。
「帝さん?」
「帰ろうか?」
「はい」
杏はアヒルの雛のように俺の後を付いて来た。
愛しいと言う感情は何処か歯痒く、俺を戸惑わせた。
フクザツな表情で俺を見つめる杏。
「社長との話は付いた。早退するぞ」
「あ・・・うん」
杏は俺の上着を返した。
「ありがとうございます」
俺は上着を受け取って袖を通した。
「立てるか?」
「はい」
俺は先に立ち上がり、彼女に手を差し伸べた。
「ありがとう」
杏は俺の手に手を重ね、ゆっくりと立ち上がる。
手が触れるだけで心臓が高鳴り、動悸が激しくなった。
33歳にもなって手が触れただけでドキドキするなんて俺じゃない。
「帝さん?」
「帰ろうか?」
「はい」
杏はアヒルの雛のように俺の後を付いて来た。
愛しいと言う感情は何処か歯痒く、俺を戸惑わせた。