この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ギルディ~S系エリートと鳥籠の令嬢~
第17章 溢れる愛しさ―帝side-
瞳から溢れる涙で視界が淀む。
―――――俺は気づいた。
杏に感じる温かい感情の意味を。
俺は杏を愛しているのだと。
でも、俺は杏を幸せに出来ない。
俺と杏の間を繋ぐのはカラダだけだと思うから。
どんなに肌を重ねて快楽を共有し合っても、罪の子であるコトに変わりはない。
罪は永遠に消えないーーー・・・
「…帝さん?」
杏が目を開けて、顔を上げて俺を見つめる。
「帝さん…泣いてるの?」
「いや・・・」
俺は眼鏡を外し、指の甲で涙を拭った。
「どうして泣いてるの?」
「…亡くなった母を想い出した。それだけだ」
俺は杏のカラダから手を離す。
―――――俺は気づいた。
杏に感じる温かい感情の意味を。
俺は杏を愛しているのだと。
でも、俺は杏を幸せに出来ない。
俺と杏の間を繋ぐのはカラダだけだと思うから。
どんなに肌を重ねて快楽を共有し合っても、罪の子であるコトに変わりはない。
罪は永遠に消えないーーー・・・
「…帝さん?」
杏が目を開けて、顔を上げて俺を見つめる。
「帝さん…泣いてるの?」
「いや・・・」
俺は眼鏡を外し、指の甲で涙を拭った。
「どうして泣いてるの?」
「…亡くなった母を想い出した。それだけだ」
俺は杏のカラダから手を離す。