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朏の断片
第3章 #2



 まるで
 
 真昼の
 月のようなものだ。


うっすらと白く高くあって、空の色に包まれている。そこにあることすらなかなか気付かれないほどひっそりと澄んでいて。

自分自身にさえそれは見えない。



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