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第9章 拒否権なし！

いつの間にかそばで聞き耳を立ててた隆盛は、不機嫌な顔であたしを見つめる。


「おはよう、俺の奥さん。昨日は、可愛かったよ。今日はもっと可愛いな。」

「隆盛…。
奥さんとか…うふふっ。やだ、恥ずかしいよ。」


あたしに抱きつきながら、不機嫌な顔とは裏腹に甘い言葉を耳元で囁かれ悶絶してしまった。


「目覚めのモーニングコールが、大好きな奥さんの他の男との会話って…萌えるよ…。

新菜っ、高橋課長とは、どういう関係なんだ ‼︎
返答次第では、ただじゃおかないからなっ‼︎ 」



隆盛にギロリと睨まれた。

ヒイ〜〜〜‼︎

「あの…あのね…誤解しないで？
高橋課長は、あたしが酔い潰れてお持ち帰りしちゃったみたいで…まぁ、お付き合いしてたと言いますか…あの…二年ほど前のお話でして…。」



こら！二年前のあたし！
何てことしでかしてくれるんだ。
最悪のタイミングでバレるとか…。


あたしは、しどろもどろで、何気に爆弾発言も漏らしてた。