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第23章 幸か不幸か

誰だって、よかろうが！


「社内の人じゃないから。も…須永さんが知らない人だよ」


「そうなんだぁ～！私ぃ渡辺さんて、嘉くんと付き合うのかと思いました！」


よしくん？


「よしくん…て？」


旧元木さんは、口元に手を広げ


「あ～私も須永になったから、須永さん…嘉之くんのこと、そう呼ぶようになったんですよ～」


よしくんて、嘉之かい！
もう関わりたくないんですけど！
本当にクラッシャーだよ、あんた！


でも…私と付き合うと、思ってたんだ。


「何で…そう思ったの？」


「う～ん…プロジェクトの渡辺さんの嘉くんプッシュ度とか～嘉くんも渡辺さんの事ばかり聞いてくるんだもん！」


「え…」


「最初は会社の人が渡辺さんを気に入ってたなんて言ってたけど、後々嘉くん本人なんだろうなぁ～て！思ったんですぅ～」


私の気持ちを疑ってたからじゃなくて～。